アルバイトの定着率アップ!OJT担当者に教えておくべき”たった1つ”のこと!
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なぜウチのアルバイトは仕事に慣れてきたころに辞めてしまうのか…
新人教育を任せているベテランスタッフは、仕事もできるし教え方も上手い。それなのになぜか新人バイトが長続きしない…そんなお悩みをお持ちの人事担当者様、店舗管理者様は多いのではないでしょうか。私がサービスチェーンの人事部にいたころ、同社が運営する店舗でも同じ問題を抱えていました。初めは教育担当者の「教え方」に問題があると考え、徹底して教育マニュアルや研修プログラムの整備・統一を行いましたが、これらの対策は逆に早期退職者を増やす結果となってしまいました。なぜ教育マニュアルの統一化が定着率の低下を招いてしまったのか?今回はアルバイトの定着率を上げるため、OJT担当者に教育しておくべき内容についてご紹介させていただきます。
1.教育マニュアル統一で早期退職が増えた理由
実際に働く職場(現場)で、OJTがマニュアル通り進むことはありますか?
新人スタッフへのOJT経験がある方ならわかると思いますが、現場での教育研修がマニュアル通り進むことはほぼありません。なぜなら、OJTの現場ではマニュアルには想定されていない出来事が次々に起こっているからです。
例えば…
・仕事の説明をしている途中でお客様が来店し、研修中断
・忙しすぎて、ほぼ研修ができなかった
・毎回違う先輩スタッフがOJTを担当するため、研修が振り出しに戻ってしまう
などなど…
そんな中、OJT担当者はマニュアルで決まっている研修プログラムを守るため、研修生に対し、詰め込み研修を行ったり、時間外での教育を要求したりしてしまいます。初日からそんなことが起こっていたら、早期退職も増えてしまいますよね。
OJT現場では状況に合わせた臨機応変な対応が求められるため、詳細すぎるマニュアルは逆に教育研修の障壁となってしまうことがあります。規則やルール、業務ごとのマニュアルは必要だと思いますが、詳細すぎる教育マニュアルは逆効果になる可能性が大きいのででオススメしません。
2.OJT担当者が持つべき「教育マインド」
アルバイトの定着率アップのため、各店舗のOJT担当者に対し「OJTで重視していることは?」というテーマでヒアリングを行いました。その結果、早期退職者が多い店舗と少ない店舗である傾向がみられました。
早期退職者が多い店舗では「業務・接客レベルの向上」を重視する回答が多く、早期退職者が少ない店舗では「環境に慣れてもらうこと」を重視する回答が多く返ってきました。
一般的にOJTの目的は「業務・接客レベルの向上」とされていますが、早期退職者が少ない店舗では「職場を好きになってもらう」ことを目的にしていることがわかりました。目的を変えていた理由は以下の通りです。
【OJTの目的を変えていた理由】
①業務・接客レベルは勤務時間と共に向上するが、職場を好きになるかは初期段階で決まる
②業務・接客レベルの向上は初期段階よりも成長期に教える方が効果的
非常に理にかなっていると思いませんか?
スキルは時間の経過に比例して向上する可能性が高いですが、感情面については初期段階に固まってしまう可能性が高い(例えば、この職場は嫌い等)。つまり、入社すぐに重視すべきことは「職場を好きになってもらうこと」ということです。
【教育の優先順位】
1.職場を好きになってもらうこと
2.業務・接客・ルール・規則を覚えてもらうこと
このマインドをすべてのOJT担当者に普及させるため、教育マインド研修を実施するなど時間と手間をかけ、逆にOJTの内容は、業務内容のチェックシートを整備するなど簡単なものに変更していきました。
OJT担当者は、新人スタッフの研修について「職場を好きになってもらうこと」を最優先に考え研修を行い、すべての業務内容を研修中に教えきれなくてもOK、教えきれなかったものは、後日、時間を作って(時給をつけて)教えてもOKというルールで教育を行えるようになりました。
これが直接影響したのかどうかは分かりませんが、最終的に全店舗で早期退職者の数が半減しました。
ぜひ、OJT担当者への教育マインド研修の導入をお勧めいたします。
3.教育マインド研修内容の実例
教育マインド研修の導入については、以下3項目を柱に各企業のカラーに合わせてカスタマイズしていけばよいと思います。
【教育マインド研修の3つの柱】
①新人教育で最も重要なこと
⇒「職場好き」を作ること
②新人スタッフはどんな存在なのか?
⇒新人スタッフ = 赤ちゃん
③職場好きの赤ちゃんを育てる方法
⇒赤ちゃんは「親の顔を見て育つ」
なかなかブログではお伝え出来ないので、詳細が気になる方はお気軽にお問い合わせください!
4.YouTube始めました。
ブログも始めたばかりですが、YouTubeも一緒に始めました!
まだまだ誰にも見られてないので応援してください(笑)。