”春採用失敗”で年中人手不足!アルバイト採用を成功させる3つの準備!
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春のアルバイト採用で人手不足を一気に解消!
そんな計画を立てておられる企業様も多いと思いますが、今年の春採用はそんなに甘くありません。人口減少に加え、アフターコロナでアルバイト求人が急増…さらに求人媒体の再編(インディードプラス)が重なっているので。ここ2~3年と同じような感覚では人員確保に失敗してしまいます。
もし、春採用でアルバイトが一人も採用できなかったら…
そうならないようしっかりと準備をしていく必要があります。そこで今回は、春採用を成功させるために準備しておくべき3つのポイントをご紹介いたします。
1.ターゲット選定
春採用のターゲットは?と質問されて”学生・主婦”と答えられた方は採用に失敗する可能性が高いです。採用が厳しくなる中で重要なのがターゲットの絞り込みです。例えば、同じ大学生でも時期によって採用できる層が変わるので、月単位で何年生をターゲットにするのか選定する必要があります。
では具体例で考えてみましょう。以下の時期に狙うべき大学生は何年生(何回生)でしょうか?アルバイト採用経験のある方にとっては難易度の低い問題ですよね。
①3月
②4月
③5月
絶対的な正解はありませんが、3月前半から新入生を狙った求人広告を出すのはお勧めしません。新入生を狙うのであれば4月中旬以降がセオリーです。もちろん、3月~4月初旬にも新入生を採用することはできるのですが、”履修登録前”の新入生を採用してもシフトと授業が合わない等で早期退職につながる可能性が高く、手間とコストが掛かるだけで人手不足は解消されません。3月から採用活動を始めるのであれば、以下のようにターゲットを絞り、それに合わせた募集ワードを検討する必要があります。
①3月のメインターゲットと募集ワード
大学二回生 ⇒ 安定シフト・授業&サークル優先
大学三回生 ⇒ 就活優先シフト・週末のみOK
大学四回生 ⇒ 3か月程度の勤務、卒業までの短期OK
②4月~5月のメインターゲットと募集ワード
大学一回性 ⇒ 新生活応援・授業優先・未経験・先輩が多数活躍
大学生といっても、学年によって生活環境は全く違います。何月ごろにどのような生活をしていて、アルバイト先の条件として、何に一番重きを置いているのか?を考えなければターゲットの興味を惹きつけることはできません。
■ターゲット選定のポイント
「ターゲット選定&刺さるワード」を検討するコツとして、既存アルバイトスタッフでシミュレーションすることをお勧めします。
例えば「既存スタッフAさんを採用する」と想定し、求人を作成し、それをAさんに見せることで答え合わせまで行うことができます。そのうえで、Aさんにいろいろとインタビューしてみましょう!
・バイト先に何を求めているのか?
・応募するときに不安なことは何か?
・アルバイトを継続している理由は何か?
既存バイトを勧誘するように求人広告を作っていくことで同じような層のアルバイトを募集する求人広告を作成することができるので、ぜひ試してください。
2.働くイメージ作り
求職者の志望動機を高めるには「働くイメージ」を伝えることが重要です。
正社員の場合であれば「一日のスケジュール」や「具体的な業務内容」を伝えることで、求職者に自社で働くイメージを持ってもらい、志望度を高めることができます。しかし、アルバイト求職者が求める「働くイメージ」は「プライベートとのバランス」のことなので注意が必要です。
つまり、正社員の求職者が知りたいのは労働時間”内”のイメージで、アルバイトの求職者が知りたいのは労働時間”外”のイメージということです。ですので、アルバイトの求人広告を作成する際には、労働時間外に関する文言を各所に散りばめることで、働くイメージ=プライベートとのバランスを創っていくようにしましょう。
例えば「勤務時間」を記載する場合、以下のような記載が効果的です。
【勤務時間の記載方法】
①一般的な掲載内容
9:00~22:00の間で1日4時間~ご相談ください・
【シフト例】
・9:00~17:00
・9:00~13:00
・18:00~22:00
②プライベートに関する文言を増やした掲載内容
9:00~22:00の間で1日4時間~ご相談ください・
【シフト例】
・大学三回生 Kさん
平日は就活に集中したいので、
週末だけレギュラー勤務!
土日祝だけ16:00~22:00
・子育て中 Yさん
保育園の送り迎えの間に
効率よく稼ぎたいので
平日のみ10:00~16:00
ターゲットのプライベートに関する文言を少し入れるだけで、働くイメージ=プライベートとのバランスが明確になります。
このように春採用を成功させるためには、選定したターゲットのプライベートに着目し、仕事内容よりもそちらをメインにした文言を入れていくことをお勧めいたします。
3.研修渋滞を避ける
採用連絡をしてから実際に勤務するまでに、どれくらいの日数が掛かりますか?
人手不足の企業ほど「10名も採用したのに、実際の出勤人数はわずか2名だけ」のような現象が頻繁に発生してしまいます。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか?
その原因は「採用連絡から初出勤までの期間」にあります。特に春採用のように大量に人員募集する際に注意したいのが”研修渋滞”です。同時期に大量のスタッフを採用してしまった結果、研修教育に手が回らず、多くのスタッフが”研修待ちで出勤できなくなる”現象です。
他にもたくさんアルバイト先がある中、研修渋滞で初勤務まで一週間も二週間も待たされてしまうのなら「他社で働こう」と考えるのが普通ですよね。とはいっても、数日おきにバランスよく応募が入るわけではないので、どうしても研修渋滞は発生してしまいます。
そこで見直すべきは「研修時間と研修ツール」です。応募時期を調整することはできないので、受け入れ態勢を整え、研修渋滞を回避していきましょう。
■研修渋滞回避の対策
①研修時間の分割
「研修生の出勤は1日1名が限界」という企業に限って、研修生のシフトを初出勤からレギュラー勤務で組まれています。例えばその勤務時間を半分にすれば、2名を受け入れることができませんか?
例えば、レギュラー勤務が4時間勤務なら、初出勤は2時間勤務にして、研修生2名を出勤
「1日2時間では何も教えられない」というご意見もあるかと思いますが、ここで再確認していただきたいのが”春採用の目的=新スタッフ確保”であることです。研修内容を優先して採用辞退が発生してしまっては本末転倒です。たった2時間勤務にするだけでスタッフを繋ぎ留めておけるのであればで、十分に費用対効果は得られるのではないでしょうか?
②研修ツールの整備
とはいうものの、2時間の研修時間を無駄にしてしまってはもったいないですよね。最初の2時間で学んでもらえるよう研修ツールを整備しておきましょう。ビデオツール&マニュアルを整備しておけば、誰かが教えなくても研修を進めることができます。研修ツールの作成方法については、過去ブログでもご紹介しております。また詳細を知りたい場合はお気軽にお問い合わせください!
春採用は年間で最もアルバイト採用が期待できるイベントですので、しっかりと準備を進めていきましょう。