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一目でわかるアルバイト採用失敗企業!3つの特徴!

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皆様もご存じの通り、コロナ禍以降急激に求人が増え、特に中小企業を中心に深刻な人手不足に陥っています。2023年4月には人手不足倒産が過去最高の30件/月を記録し、それ以降も求人数は増え続けているので、2024年4月頃には昨年以上に深刻な人手不足が予測されています。

すでに人手不足が原因で不規則営業を行っている店舗を日常的に街中で見かけるようになってきているので、早急な対策が必要とされています。

そこで今回は、アルバイト採用失敗企業の特徴を3つご紹介させていただきますので、自社が当てはまっていないかチェックしてみてください。もし当てはまっている場合はすぐに改善していきましょう。

1.100%マッチ

「常に人手不足で困っている」という企業に限って”採用条件が厳しい”傾向にあります。
例えば、以下のような条件の場合、皆様なら採用されますか?

【アルバイト採用条件】
 ・企業の希望:週5日、1日5時間勤務
 ・応募者希望:週3日、1日4時間勤務

アルバイト採用が上手くいっている企業であれば”即決採用”です。ですが常に人手不足の企業の場合”数日迷った結果不採用”にされます。皆様はどのような判断をされましたか?

アルバイト採用が上手くいっていない企業の特徴に”100%マッチ”があります。
「次は条件ピッタリの方が応募してくるかもしれない」と考え、目の前の採用を見送るのですが、残念ながら100%マッチするアルバイト応募が来る可能性は極めて低いです。仮に100%マッチの方が応募してきたとしたら採用すれば良いだけのことです。全体で少しずつシフトをシェアしていけば負担も軽減されますし、研修期間中に他のスタッフが退職する可能性もありますよね。

それに多少人件費がアップしたとしても、毎月の求人広告費に比べれば安価な場合が多く、実際に働いてもらえるので、店内の清掃やサービス工場等のためのコストだと考えれば、費用対効果は十分に得られると思います。

売り手市場の中、アルバイト採用でぴったりパズルが組みあがることはありません。まずは少しでもピースを埋めることから始めていくことをお勧めします。

2.歓迎感ゼロ

「アルバイトの募集採用はある程度上手くいっているのに、早期退職が多く人数不足が解消されない」と悩まれているご担当者様に質問です。

新規アルバイトの入社準備を教えて下さい!

スラスラと準備内容を答えられるでしょうか?
アルバイトの早期退職が多い企業では、新規アルバイトの”入社準備がマニュアル化”されていません。そのため、新規スタッフが入社してくるという情報すら他のスタッフに共有されておらず、初出勤してきたスタッフに対し「どなた様ですか?」という対応を取ってしまう既存スタッフも出てきます。

社内の人間関係に問題がないのに”新規スタッフが早期退職してしまう原因”は「歓迎感ゼロ」だからです。新規スタッフにとって”初出勤日は期待も不安もピーク”なので、期待に応えてあげれば長期継続、不安にさせてしまえば早期退職になる分岐点といえます。しっかりと歓迎感を出し、新規スタッフの期待に応えていきましょう。

とはいうものの過度な歓迎も難しいことをする必要もありません。新規スタッフが初出勤することをみんな知っていて、働く準備が整っていれば良いだけです。私が人事部を務めていた企業で新規スタッフ迎え入れのために準備していたチェックリストの一部ご紹介させていただきますので、ご参考にしてください。

【初出勤準備チェックリスト】
 ・シフト表に名前が入っているか?
 ・名前の入ったタイムカードは準備できているか?
 ・制服と名札を準備は準備できているか?
 ・初出勤日の出勤スタッフに新人スタッフ情報を伝えてあるか?
 ・先輩スタッフから声を掛け(自己紹介)するよう伝えてあるか?

一番重要なのが、初出勤日に一緒に働くスタッフから声かけ(自己紹介)をさせることです。
自分の名札を両手で持ち、「今日一緒に働く〇〇です。よろしくお願いします」と伝えてもらいましょう。これだけで、新人スタッフは安心し、アルバイト先に対する不安より期待が大きくなります。

本当に簡単なことで早期退職を無くすことができるので、ぜひ取り組んでみてください。

3.即OJT(On the Job Training)

サービス業の多くが”即OJT”になっているのですが、特にアルバイト未経験の新規スタッフにこれを行うと…高確率で早期退職してしまいます。理由は2つです。

■即OJTが早期退職に繋がる2つの理由
即OJTを行うとその時目の前にある作業から教えてしまうので、仕事を流れではなく、作業別に教えてしまうことになります。これを研修初日から取り入れてしまうと…

①続けていく”自信を失う”
個別に作業を教えられるので、覚えるべき仕事がたくさんあるように感じられ、仕事を流れで覚えるのにも時間がかかってしまいます。その結果「自分は覚えが悪い」と自信を無くしてしまいます。

②仕事内容が”面白くない”
童話「3人のレンガ職人」で表現されているように、部分的な作業として仕事を覚えてしまうと、アルバイト自体に魅力を感じてしまわなくなってしまいます。

研修初日はできる限り仕事の全体像から教えてあげられるよう、テキスト等を要いて座学の時間を作ることをお勧めしています。テキストに最低限入れておくべき項目は以下の2点です。

【研修テキストの内容】
①企業理念
初期教育は本当に重要です。初出勤日は緊張がピークなので記憶に残りやすく、マインドセットができる唯一の日だと考えてください。この日にできる限り”理想”を刻み込むようにしておけば、将来的に会社にとって良いスタッフが育つ可能性が高くなります。もちろん企業理念のような硬いものではなく、モットー的なものを伝えたり、接客のこだわりを伝えるだけでも良いと思います。

例)
■当店が目指すこと
お客様に「また来たい!」と思っていただく!

そのために、
・笑顔
・ひと声がけ
・目線

を大切にしています!

この説明をした後、ビデオ等で理想的な接客例を見てもらうことで、より理想に近いイメージを持ってもらうことができます。

②仕事の流れ(全体像)
最初に”仕事の全体像”を見せておくことで、今自分がどの部分を教えてもらっているのかを理解することができます。例えば飲食店のホールスタッフとして初出勤した場合…

とりあえず今日は「中間バッシング」をやってもらうね。

と言われてOJTが始まっても違和感はないかもしれません。
では、事前に以下のような業務フローを教えてもらってからOJTに入るのと、どちらの方が一人前になるのが早いと思いますか?

【仕事の流れ例】 ※飲食店ホールスタッフの例
 ①来客応対
 ②予約確認 
 ③壁へ案内     ⇒ 3日目~ (席番号を覚える)
 ④水の提供     ⇒ 2日目~
 ⑤オーダー
 ⑥配膳       ⇒ 4日目~ (メニュー名を覚える)
 ⑦中間バッシング  ⇒ 初日~
 ⑧レジ
 ⑨バッシング    ⇒ 2日目~
 ※ちょっと雑なマニュアルですが、イメージですのでお許しください。

全体の業務フローに加え”どのくらいの時期に、どのような業務を教わるのか”を書いておくだけで、「明日はテーブル番号が必要なんだ」「メニューもある程度覚えておこう」と研修を先回りしてしまいませんか?これってすごく重要ですよね。
新規スタッフも出勤前に”心の準備”ができるので不安も軽減されますよね。

自社のアルバイト採用活動の中に3つの特徴がないか一度チェックしてみてください。もちろん時間も手間もかかりますが、一つ一つ改善していかなければ人手不足は解消されません。お手伝いが必要ならいつでもお声がけください。

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