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新卒採用成功術!学生の心を掴みたいなら”面接官から自己紹介”

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中小企業の場合、会社説明会だけでは学生の入社意欲を高めきれないため、面接という選考のセクションが説明会の延長のような緩い会になってしまうことが多々あります。
面接での選考要素の強弱は企業イメージを大きく左右してしまうので注意が必要です。

面接の
・選考要素が弱すぎる ⇒ 「誰でも入れる会社」
・選考要素が強すぎる ⇒ 「感じの悪い会社」

私も新卒の採用担当をしていた頃、選考でもなく、説得活動でもなく、という中途半端な面接を実施してしまい、学生に足元を見られてしまった経験があります。

試行錯誤の中で見つけた面接手法が、「見た目は選考、中身は説得」という面接手法です。
面接を”形”と”中身”に分けて企画し、それぞれに別の役割・目的を持たせることで、緊張感と親近感を演出することにしました。例えば、選考要素に割り切ると以下のような面接を企画することができます。

【選考面接のイメージ】
・個人面接
・待ち時間は面接室前のパイプ椅子
・呼ばれたらノックして入室
・面接官は二人が横並び
・学生はパイプ椅子だけ

いかがでしょうか?
かなり緊張感があり、学生にとっても「選考されている」という印象になりませんか?
ただし、皆様もご存じの通り、入社意欲の低い学生にこのような面接を行ってしまうとすぐに辞退されてしまうので、中小企業の面接には必ず選考意欲を高めていく要素(説得)を入れる必要があります。

では、何をすれば学生は入社意欲を高めてくれるのでしょうか?

中小企業に入社を決めた学生に対し「入社を決めた理由は何ですか?」というアンケート実施。
その結果…

68%の学生が「会社の雰囲気が良かったから」と回答

学生は様々な要件を比較検討し、最終的には「雰囲気の良さ」で決める傾向があるということです。
つまり、会社説明会で会社概要や募集要項を伝えた後はいかに「雰囲気の良さ」を伝えていくかが、入社意欲を高めるカギになるということです。

そこで今回は、形式上選考要素の強い面接の中で「雰囲気の良さ」を伝えてる方法について3つのポイントをご紹介させていただきます。

1.「小さなことを褒める」

面接で緊張感を保ちながら「会社の雰囲気の良さ」を伝える方法として「褒める」が有効的です。
マズローの5段階欲求説の中でも承認欲求は上位の欲求で、それを満たす「褒める」の効果は絶大です。

とはいうものの面接の質問項目の中で露骨に褒めると違和感が出てしまうので注意が必要です。
ポイントは面接の項目以外で褒めることです。

では何をどのように褒めますか?

採用活動の中で、さらに質問項目以外で学生を褒めるのは、想像以上に難易度が高いです。
学生は、同じようなスーツを着て、同じような立ち振る舞いをしている、どこを褒めれば…
でも安心してください。
ちゃんと褒めるコツをご紹介させていただきます。

ポイントは「自分(面接官)を下げる」ことです。

褒めるは周囲との比較で生まれるものなので、就活中の学生同士を比較してもでてきません。
ですが、自分を下げて比較するとどうでしょうか?

例えば、
・姿勢がいいですね。僕は猫背なのでうらやましいです。
・笑顔が素敵ですね。年を取るにつれて仏頂面になってきてしまって…
・いい声ですね。僕は自分の声が嫌いなので、そんな声になりたかったです。

比較対象が他の学生なのであれば「社交辞令だな」と感じてしまいますが、下げた自分を比較対象にすることで「そうなのかな?」と褒められた気にさせることができます。

「こんな子供だまし」と思われるかもしれませんが、日本人は特に褒められ慣れていないので小さなことでも気分が上がる可能性があります。1%でも2%でも入社意欲を上げてくれるのであればやらない手はないですよね。

2.「小さな共通点を作る」

初対面の方にお願いごとをするとき、自分と血液型が同じであるということを伝えると、伝えない場合と比較して、10%以上お願い事を聞いてもらえる確率が上がる。という実験があるのは有名ですよね。

もし面接の中で、学生との小さな共通点を見つけることができれば一気に距離を縮めることができるかもしれないですよね。

でも、そうそう簡単に共通点は見つからないですよね。

その通りです。
目の前にある情報を探すだけでは、共通点は見つかりません。
面接の場合、共通点を”作る”意識が重要です。

早速ですが問題です。

学生:和歌山県出身で大阪の企業に就職希望
自分:岡山出身で大阪の企業に就職した

僕も岡山出身で大阪の企業に就職してます。
だと、全く共通点になっていないですし、会話も成り立っていないですよね。
この場合は、

僕も”県外”から大阪で就職活動をしていました。
このようにちょっと共通点を作る意識が必要です。

血液型が同じ程度で親近感が増すのであれば、共通するものがあれば何でも良いのだと思います。
私の場合、アルバイトの面接で「僕と誕生”月”が同じですね」「僕も〇〇県に”行ったことがあります”」みたいな無理やりな共通点を伝えています。
無理やりすぎて、たいてい応募者が笑ってくれるので確かに雰囲気は良くなります。
ぜひ、面接の中で「僕も〇〇です」「私も△△です」という癖をつけてください。

3.「面接官から自己紹介をする」

面接のとき、面接官は自己紹介をしていますか?
例えそれが社長であっても。

人は初対面の方と話すとき、どんな方でも防衛本能が働き、自分の身を守ろうとします。
逆に相手の情報をできるだけ集めようとします。
そんな状態の中、自分だけが個人情報を公開するのはストレスでしかないですよね。

そんな危険な場所にまた行きたいと思いますか?
それが入社意欲の低い学生であればどうでしょうか?

面接のときに面接官から簡単な自己紹介があるだけで学生は安心感を感じます。そしてそれは、そのまま企業イメージに繋がっていくので、必ず取り入れていきましょう。
また、ただ安心感を与えるだけでなく、自己紹介の中で共通点を作っていくよう意識すると、面接開始5分で親近感を増すことができます。

【面接官の自己紹介のポイント】
本日は面接にお越しいただきありがとうございます。
私は採用担当の〇〇です。
本日、△△さんの一次面接を担当させていただきますので、簡単に自己紹介をさせていただきます。

②自己紹介
必須ワード:「私も△△さんと同じで…」
・部署
・役職
・出身地
・休日の過ごし方
などなど

事前に学生の履歴を確認し、自己紹介の中で共通点を作れるよう工夫していきましょう。
「私も△△さんと同じで…」というワードを入れると「安心感+親近感」が完成します!

面接はあくまで選考です。
学生の入社意欲を高めることを意識しすぎると「誰でも入れる会社」のイメージが出来上がってしまうので、形式上は選考要素をしっかりと入れていくことをお勧めします。
その中で、会社の雰囲気を高める面接を行い、しっかりと入社意欲を高めていきましょう!

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