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新卒採用で差をつける!”記憶に残る”会社説明会の作り方!

  • 新卒採用

「新卒採用が上手くいっている企業って、どんな内容の説明会やってるんですか?」
採用をご担当されている方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

もちろん「これが正解」というものはありませんが、
やはり採用が上手くいっている企業の説明内容にはいくつかの共通点があります。

そこで今回は、新卒採用が上手くいっている中小企業の会社説明会のポイントを3つご紹介させていただきたいと思います。

3つのポイントをご紹介させていただく前に、
大手企業と中小企業の会社説明会実施目的の違いについてご紹介させていただきます。

〇会社説明会の目的
 大手企業 ⇒ 会社の説明
 中小企業 ⇒ 記憶に残す

例えば、ある学生が一週間にまとめて10社の説明会に参加したとします。
その後、どの企業の選考を受けるか検討する場合…

貴社の説明内容は覚えてもらえているでしょうか?

学生から「選ばれる側」の中小企業にとって
説明会の印象が残っていない状態は致命的です。

ですので、まずは「記憶に残す」ことを目的に会社説明会の作り込みを行うことが重要です。
記憶に残る会社説明会を作るための3つのポイントをご紹介させていただきます!

1.”雑な説明”を入れる

新卒採用が上手くいっていない企業では
”丁寧な説明”をされていることが多いです。
もちろん説明会なので”丁寧”にするのは当然ですよね。

でも、
新卒採用が上手くいっている企業では、
あえて”説明を雑”にされていることが多いです。
これは説明終了後、参加者に「あれってどういうことだろう?」「この部分ってどうなっているんだろう?」と多くの疑問を残すためです。

皆様は”ツァイガルニク効果”というものをご存じでしょうか?
人は達成した事柄よりも、達成していない事柄の方が強く記憶に残るという現象のことです。
例えば、テレビCMに移る前には「その真相は?」という感じで番組が途中で中断されています。視聴者は中途半端で中断されてしまっているので、結果を見るまでスッキリしない状態となるので、ずっと続きが気になってしまいます。

つまり、会社説明会で中途半端な説明をしておくことで…
「結局どういうこと?」と疑問が残り「もう少し詳しく知りたい」という気持ちが残ります。
そうすることで、記憶に残りやすくなるということです。

〇具体例
 A社では、誕生日休暇・記念日休暇のような少し珍しい休暇制度を取り入れています。
 丁寧、雑な説明の例は以下の通りです。

 ①雑な説明
  社員の家族も大切にしたいと考え、誕生日休暇や記念日休暇など少し珍しい休日があります。

 ②丁寧な説明
  社員の家族も大切にしたいと考え、誕生日休暇や記念日休暇など少し珍しい休日があります。
  自分の誕生日や記念日はもちろん、家族の誕生日や記念日にも取得することができます。
  年に各2日、合計4日間を毎年4月に登録することができ、必ず休むことができます。

「雑な説明」で終わられると、取得方法や日数など詳しく知りたいと思いませんか?
もちろん使いどころは工夫しなければなりませんが、参加者の記憶に残すためあえて消化不良な説明を行うことも必要ということです。

2.”〇〇と言えば”を作る

新卒採用が上手くいっていない企業では、
”魅力をたくさん”伝えておられることが多いです。
もちろん、優良企業に見せるためには必要なことですよね。

でも、
新卒採用が上手くいっている企業では、
”魅力を一つに絞って”伝えておられることが多いです。
一つに絞ることにより「〇〇で選ぶならこの会社」と判断基準を明確にすることができます。

皆さんは「ジャムの販売実験」をご存じでしょうか?
24種類のジャム販売を行った場合と3種類のジャムの販売を行った場合、どちらの方が販売数が多いのか?という実験です。

その実験結果は…
・集客数が多かったのは24種類販売
・販売数が多かったのは3種類販売


つまり、人は選択肢が多い方が魅力を感じるが、選択肢が多いとすべてを記憶できず、選択できなくなってしまうということです。

会社説明会であれこれ魅力を伝えるよりも「〇〇で選ぶなら当社です!」と判断基準を明示する方が記憶にも残りやすく、判断を即す効果もあるということですね。
私も優柔不断でメニューが選べない性格なので、「本日のおすすめ!」があるお店を選びます。

3.”語り手”を明確にする

新卒採用が上手くいっていない企業では、
”語り手が不明確”になっていることが多いです。

会社のビジョンや制度の説明をする際、誰の視点で説明されているのかが分かりません。
その代表的な例が”当社は”という主語です。
会社の説明なのだから「当社は」という主語で話すのは当然と思われるかもしれません。

でも、
新卒採用が上手くいっている企業では、
”語り手が明確”になっていることがほとんどです。

その代表的なものが”私たちは”という主語です。
これを使うだけで、説明している方、もしくはその他の社員の方が語っているように聞こえるので、その人の物語(ストーリー)として聞き手は捉えます。

皆様はストーリーテリングをご存じですか?
私もほとんど知識はありませんが…

「事実のみを伝えるよりも、物語で伝えた方が22倍も記憶に残りやすい」
という研究結果もあるようなスピーキングスキルです。

詳細なテクニック論は分かりませんが、主語を明確にするだけで説明を物語っぽくすることができ、参加者の記憶に残りやすくなるのでぜひ活用してみてください。

中小企業の新卒採用環境は非常に厳しい状況です。
数多くの企業の中から選んでもらうためには、少しでも記憶に残ることが重要です。
そのために、説明をあえて雑にして疑問を残し、〇〇と言えばという印象付けで選択しやすくし、ストーリーで語って記憶に残りやすくしていきましょう!

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