転職面接連敗を脱出!合格するための3つの改善ポイント!35歳以上の転職活動!
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就職・転職活動で”書類選考は通るのになぜか面接が通らない”そんなお悩みを抱えておられる方は、もしかしたら面接官に嫌われる人の特徴を持っておられる可能性があります。
「面接で手ごたえを感じたのに不採用だった」という経験が一回や二回ではなく、毎回なのであれば、たまたま縁がなかったのではなく、面接官に嫌われてしまっている可能性があります。もちろん、面接官が”個人的な好き嫌い”で合否を決めることはルール違反ですが、”面接官としての好き嫌い”で合否を決めることはあります。例えば、能力・スキルが十分であっても”態度が偉そう””マナーが悪い”等で不採用になるのがその代表例といえます(これは論外なので今回のテーマではありません)。私の経験上、面接官に嫌われる特徴を持っている方は、ほぼ一次選考を通過することができないので、しっかりと修正していく必要があります。
・しっかりと自己PRできた
・質疑応答も完ぺきだった
・面接官も終始笑顔だった
など面接に手ごたえを感じているのに毎回不採用になってしまう。という方は危険信号です。一度、面接官に嫌われるような特徴が無いか確認する必要があります。そこで今回は面接官に嫌われる方の特徴3つとその修正方法についてご紹介させていただきます。
面接官に嫌われる特徴は以下の3つです。
1.会話泥棒
2.欲張りな会話
3.説明が薄っぺらい
この3つの特徴については自分では気づきにくく、また、仲の良い友人でもなかなか指摘してくれないので修正することが困難です。大切なことは自分自身でこのような傾向が無いか意識することです。一つ一つ特徴と改善策をご紹介するので、セルフチェックを行ってみてください。
1.会話泥棒
一番不合格にされる可能性が高いのがこの会話泥棒です。会話泥棒の方は、相手の話を途中で妨げるのはもちろん、人が話そうとしているテーマで自分が先に話し始めてしまいます。ですので会話を盗まれた相手は”話を妨げられた+テーマを盗まれた”のダブルパンチで非常に大きなストレスを感じます。例えば、友人数名との会話で以下のような感じになる方です。
〇会話泥棒の会話例
友人:先日〇〇っていうのを買ったんだけど、(会話途中)
泥棒:あっ!それ知ってる!SNSで人気のやつだよね。
友人:そうそう!それを一回使ってみたんだけど..、(会話途中)
泥棒:そうなんだ、私も使ってみたんだけど、××と■■がホントすごいよね。みんなもぜひ使ってみて!
友人:・・・(会話終了)
いかがでしょうか?
テーマを出した友人のストレスは容易に想像できますよね。驚かれるかもしれませんが、会話泥棒の方は、面接でも同じようなことをしてしまいます。
【面接時の会話泥棒例】
面接官:実は当社には〇〇という特徴があって、(会話途中)
泥 棒:あっそれHPで見ました。
面接官:ありがとうございます。そうなんですHPにも記載されている通り、(会話途中)
泥 棒:御社の商品にも記載されていますよね。顧客視点でみてもすごく良くて、△△と××についての考え方がとても好きです。
面接官:ご説明ありがとうございます。よく理解されているようなので、説明は不要ですね?
泥 棒:はい。しっかり勉強しているので大丈夫です。
こんな感じになってしまいます。
これが新入社員なのであれば、ギリギリ指摘して改善していこうと思えますが、中途採用の方であれば、ちょっと難しいですよね。
もし、自分に同じような傾向があるなと感じられるようであれば、以下のようなトレーニングを行ってみてください。
【会話泥棒修正トレーニング】
①説明or質問を見極める
まず面接官が話しているとき”説明なのか質問なのかを見極める”練習をしてください。練習方法としては「〇〇についてどう思いますか?」「何か質問はありますか?」など会話の最後に「?」があるかどうか、「自己紹介をお願いします」など会話の最後に「お願い」があるかどうかをロールプレイングで確認することをお勧めします。
②面接官の質問を確認(リピート)する
「ご質問内容は〇〇についてですね」「〇〇についてお答えいたします」のように面接官が質問した内容を確認(リピート)するようにしてください。面接官の質問を確認しようとすれば、最後まで相手の話を聞く必要があります。同じく面接ロールプレイングで練習するようにしてください。
この2ステップを踏めば、相手の会話を途中で妨げることが少なくなり、その結果、相手の会話を盗むことも減っていきます。トレーニング中に「早く話したい」「会話のテンポが悪い」と感じられる方は会話泥棒の傾向があるのでしっかり取り組んでいきましょう。
2.欲張りな会話
欲張りな会話をする方は面接官に嫌われます。なぜなら面接官は、限られた時間の中で様々なことを確認しなければならないので、話が長い方を嫌う傾向があるからです。例えば。自己紹介をお願いしているのに、そのまま自己PRや近況報告まで話される方が欲張りな会話をされる方の特徴です。
人間が集中して相手の会話を聞ける時間は1分前後と言われています。1つのテーマの説明に1分程度必要となるので、2つ3つのテーマを掛け合わせると大幅に1分を経過してしまいます。
【面接の主なテーマ】
・自己紹介
・職務経歴概要
・自分の強み/弱み
・強み/弱みの具体例
・趣味/休日の過ごし方
上記のテーマを1つ1つ話してみて、それぞれ何分くらいかかるかチェックしてみましょう。おそらく1つ1つ分けて話すと自然と1分程度になる方が多いと思います。逆に一つのテーマで「2分以上話してください」と言われる方が難易度は高くなります。
そんな中、1つのテーマで3分~5分程度話してしまう方は、相手に「しっかり理解してほしい」という気持ちから、あれも、これも伝えたいとつい欲張ってしまい、複数テーマを掛け合わせてしまっている可能性が高いです。例えば「自己紹介×自己PR×自分の強み」みたいな掛け合わせになってしまい、自分でも何を伝えたかったのか分からなくなってしまうパターンです。
そういった方にオススメなのが「一言でいうと(一つあげるなら)〇〇です」を作る練習です。1つ1つのテーマについて伝えたいことを1つに絞ることで、「1テーマ(質問)=1回答」になるので面接官に伝わりやすくなります。はじめは物足りないかもしれませんが、面接官が「もう少し聞きたいな」と思えば追加で質問されるので問題ありません。
【説明の具体例】
テーマ:あなたの性格
「一言でいうとマラソン選手のような性格です」
器用なタイプではないので物覚えは人より遅く、スロースターターですが、何事にも粘り強く継続できるので、月単位、年単位で徐々にスキルを向上させ、チームの中で高い成果を収めることができます。例えば、中学、高校、大学のクラブ活動では、一年次はいつも期待されるような人材ではなかったのものの、2年目以降チームの主軸として活躍していました。
もちろん、面接当日に「一言でいうと〇〇です」というフレーズを使用する必要はありません。あくまで最初にPRポイントを1つに絞る癖をつけておくことで、話がまとまりやすくなると考えてください。
3.話が薄っぺらい
”具体例”を示せない方は面接官に嫌われます。なぜなら、職務経歴書に記載されている内容はある程度誇張されているので、「実際の実力はどれくらいなの?」を解き明かしていくのが面接官の役割の一つとなるからです。例えば、「新人の教育担当」と記載されていても実際に何を行っていたのか、どれくらいの教育スキルを持っているのかはわかりません。そこで必要となるのが”具体例”です。
しかしながら、この具体例を上手く示せない方は想像以上に多いです。実際に教育は担当されていたにもかかわらず、「具体的に何をされてましたか?」と言われると言葉が詰まってしまい、薄っぺらい具体例を話してしまうことになります。そうなると「実際には大したことをしていないな」と評価されてしまいます。よって、職務経歴書に記載した内容については一つ一つ具体例を準備することをお勧めします。
【具体例の作り方】
具体例を作る時には5W1Hを利用すると分かりやすい説明をすることができます。
①When(いつ)
入社3年目から5年目まで
②Where(どこで)
営業部に所属しながら
③Who(誰が)
私を含めた3名の
④What(何を)
新入社員の営業力強化・早期退職防止のための研修を担当
⑤Why(なぜ)
”背中を見て学べ”という組織風土があり、新人の教育制度がなく、営業スキルが伸びず、3年未満の早期離職率が30%を超えていたため会社全体で取り組むことになり、その代表に選ばれた。
⑥How(どのように)
「営業の基礎知識」「トップ営業マンの経験談」「1か月の営業報告」「次月の課題」の4つをメインテーマに毎月1回2時間程度の座学勉強会を企画しました。
上記のような感じです。
もちろん5W1Hすべてを使用する必要はありません。ただ、使用することでより具体的な内容になり、面接官の評価を上げることができるのでお勧めしています。
4.まとめ
書類選考は通るのに毎回面接で落ちてしまうという方は、面接官に嫌われてしまう特徴を持っている可能性があります。まずは、自分にその特徴がないかどうか確認し、少しでもあると感じる場合はトレーニングを行ってみてください。
書類選考を毎回通過できると言うことは、能力・スキル・経験は十分に備わっておられるということですので、少し改善することで合格率が飛躍的にアップするということでもあります。しっかりトレーニングを積み重ね、希望の企業から内定を獲得しましょう!