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アルバイト定着率アップ対策(基礎編)

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店舗運営をされているサービス業の店長様や経営者様が頭を悩ませている問題の一つに「アルバイトの早期退職」があります。人材不足かつ求人難の中、せっかく採用できたスタッフが入社一か月で退職…

また一からやり直し…

皆様もこのような苦い経験をお持ちなのではないでしょうか。私が採用コンサルを担当した企業様の中には、1か月未満退職率30%以上、半年未満退職率70%以上と、かなり深刻な状態にある企業様もありました。このような状態のお店では、毎回異なるスタッフがお店を運営することになり、採用コスト、研修コストの増加だけではなく、著しいサービス品質の低下を招いてしまう可能性もあります。業種や職種、職場環境等によって対策は異なりますが、今回は、実際にアルバイト定着率の向上に貢献した対策事例をご紹介させていただきます。

1.初出勤日の勤務時間短縮

アルバイトの定着率が低い場合、最初に検討すべきは「初出勤日の勤務時間を短縮する」ことです。先ほどご紹介した企業様では、1か月未満で退職するスタッフのうち、10日未満の退職が50%を占めていました。入社手続きから初出勤までの期間を考えると おそらく二日目以降出勤していないスタッフがが多いと推測されます。つまり早期退職の原因の大半はこの”初出勤”にあるといっても過言ではありません。では、初出勤日にどのような問題があるのでしょうか?

たいていの場合、お店の対応に大きな問題はありません。丁寧な対応や明るく出迎えられておられます。しかしながら、注意が必要なポイントがあります。それは初出勤日の”勤務時間”です。「本人の希望通りにしてあげたい」という気遣いから、本人希望の勤務時間で初出勤日もシフトを組んだりしていませんか。新人さんにとって初日は、想像以上に疲れてしまうものです。人は疲れがたまってくると物事をネガティブにとらえる傾向があります。

例えば…
お店がピークタイムを迎えると「ちょっと待っててね」「そこで見といて」といったまま気づけば1時間放置…みたいなことはどうしても起こってしまいます。その間、新人さんはすごく孤独感を感じているかもしれません。その逆に「これ持って行って」「これやっといて」と、とにかく手探りで手伝ってもらうパターンでは、自分は雑に扱われていると感じているかもしれません。

新人スタッフが、こんなネガティブな印象をもって初日を終えていませんか?

時給などの待遇面はもちろん大切ですが、その良さを実感できるのは「給料日」など特定のタイミングだけです(一瞬だけ)。しかし、居心地や人間関係の良さは働いている時間ずっと感じるものなので、長期バイトを続けるかどうかの判断基準としては、校舎が優先されると言えます。職場環境の良さだけを感じてもらうのであれば、初勤務は2~3時間程度の勤務で十分だと思います。

例えば…
本人希望が「18:00~22:00勤務」だった場合には、「20:00~22:00」や「17:00~19:00」の2時間シフトを検討することをお勧めいたします。短い時間で丁寧にコミュニケーションをとり「良い職場環境だな」と感じてもらえるようサポートしていきましょう。一度そう感じてもらうことができれば、二日目以降ネガティブな出来事が起こっても、「今日は忙しいから仕方ない」「自分も早く戦力になろう」と物事をポジティブにとらえてもらえる確率が上がります。

もし初出勤日の勤務時間が長いようであれば、一度勤務時間の短縮をご検討されてはいかがでしょうか?

2.初給料日後すぐに「面談」を実施する

もう一つのポイントは、入社1か月前後の面談です。
せっかく慣れてきたこのタイミングでなぜ退職?と思った経験はありませんか?新人さんにとって入社半月から一か月が一番つらい時期なので注意が必要です。なぜなら店長やお店のメンバーが「このスタッフも”仕事に慣れてきた”から大丈夫」と思う時期だからです。新人さんにとっては、「研修生から一人前」に扱いが変わり、仕事に対するプレッシャーが大幅に増す時期となります。「前に一度教えてもらったから、聞きづらい」などがその代表例です。ではこの時期にはどのようなフォローを入れるべきでしょうか?

オススメは給料日直後に面談をすることです。

理由は3つあります。まず、給料日ってやっぱりうれしいですよね。嬉しいことがあったタイミングでの面談は良い雰囲気になりやすいというのが1つ目の理由です。2つ目の理由は「雑談」や「立ち話」ではなく、「面談」という言葉を使うことによって、特別感を演出でき、大切に扱っている印象を持ってもらえます。3つ目の理由は、立ち話や雑談では真剣な話になりづらいのですが、面談という正式な場だと「ちゃんとした話をする場」という意識が働くので、本音や悩みを出しやすくなります。ちゃんと相談に乗ってもらえる環境が整っていれば安心して働けますし、「そんなとこが不安だったんだ」「そこは気づいてなかった」ということが結構出てくるので、今後の改善にもなります。

はじめはちょっと照れくさいかもしれませんが、10分程度でも面談を行うことで、定着率アップにつながる可能性が高まります。

3.その他の対策はまた後日紹介

その他には「先輩研修」「昇給」などがありますが、長くなってしまうのでまたの機会にご紹介させていただきますね。

今後、ますます人手不足が深刻化する中で大切なことは「人材を選ぶ」ことではなく、「人材を育てる」ことだと思います。手に入れた資源’をいかに活かすかがビジネスの基本です。人材についても同じだと思います。その第一歩として、まずは、手に入れた人材を逃さないようしっかりと対策を行っていただきたいと思います。

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