お店のサービス品質向上のためには、アルバイトスタッフの”初期教育”に力を入れなければならない。とは思っているが…実際には営業優先で研修の時間が取れていない。というお悩みをお持ちの店舗管理者様、経営者様は多いのではないでしょうか。そこでお勧めしたいのが、動画を利用した初期教育の実施です。動画を利用することで、ご担当者様が初期教育に時間を割く必要がなくなり、さらにすべてのアルバイトスタッフに対し均一の情報提供・教育を行うことができます。そこで今回は、YouTubeを利用した初期教育動画の活用方法についてご紹介させていただきます。

１．動画研修の効果

動画研修というと「見てくれるの？」「効果あるの？」と心配される方も多いかと思いますが、入社前後であれば視聴確率は高く、一定の研修効果もあります。なぜなら、特に入社前は不明な点が多く不安なので、研修生は少しでも情報が欲しいと思っているからです。例えば、初めてのレストランを予約するとき、店内の動画や食事内容がホームページにアップされていたら、事前に確認される方は多いと思います。それと同じように自らの意志で動画を視聴してくれる研修生が多く、さらに入社直後は「恥をかきたくない」「失敗したくない」という心理も働くので、仕事内容や注意点についても自発的に覚えようとするので研修効果も高いと言えます。どちらにせよ、何もやらないよりは、やった方が良いというのはご理解いただけると思います。

２．研修動画の作成方法

ぜひ実施してみたいけど、研修動画の作成というと「大変そう」「技術的にできない」とあきらめられる方も多いかと思います。でも、それほど難しくないので安心してください。あくまで社内で使用するものなので、クオリティを求める必要はなく、極端にいえば無音で動作例が録画されていればそれだけでも十分です。自前のスマートフォンで誰かに撮影をお願いし、研修生にやってほしい動作や作業内容を録画するだけです。今どきのスマートフォンであればデフォルトで文字入れ、トリミングもできるので作成も簡単にできます。また、編集して長い動画を作成する必要はなく、10秒～30秒程度の短い動画をいくつか作り、一つ一つ視聴してもらうイメージで十分です。以下のような動画を作成しておくとよいと思います。

①初日の持ち物
②出勤の仕方（入口⇒挨拶の仕方⇒更衣室⇒待機場所⇒タイムカード）
③基本接客動作・用語（お辞儀の仕方・挨拶・掛け声の種類と使い方）
④備品の呼び名

それぞれ撮りっぱなし（編集無し）でもオッケーです。スマホで簡単に作った動画の例として、当社がパチンコ店にサービススタッフ（完全未経験者）を派遣した際に作成した研修動画の一部をリンクさせていただきます。ちなみに、研修生からは「全く分からないので、助かります」というお声をいただきました。この動画をみて「こんなものでいいんだ！」と思っていただければ幸いです。

３．YouTubeにアップする

完成した動画はYouTubeの「限定公開」でアップロードすることをお勧めしています。なぜなら、無料で大量の動画を保存することができ、URLを送ればスマホやPCで、いつでも、どこでも視聴できるからです。もちろん部外者に見られる可能性はありますが、初期研修動画に貴重なノウハウ（企業秘密）を収録するわけではないので、他社がそれを流用することもないと思います。利便性を優先して活用することをお勧めします。

４．動画を見せるタイミング

動画については、初出勤日が決定したタイミングでURLを渡すのが一番効果的です。LINEやメールでURLをまとめて送ってあげれば、連続して視聴しやすく、初出勤日以降でも復習することができます。

確かに初期教育については対面で丁寧に行う方が、表情を確認しながら臨機応変な対応ができます。しかしながら、その時間が割けず結局研修を行えていないのであれば意味がありません。動画研修の効果に疑問をお持ちの方も多いと思いますが、想像以上の成果を実感いただけるかと思いますので、一度試していただけると幸いです。

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