【要注意】春採用が成功しても“6月に突然人手不足”になる理由とは?
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春(3月~5月)は、採用活動が最も活発な時期。
「たくさん応募が来て、新人も十分確保できた!」と安心していませんか?
実はこの春採用の成功が、6月・7月の“突然の人手不足”につながる落とし穴になることがあるのです。
しかも、新人だけでなくベテランスタッフまで退職してしまうケースも…。
今回は、なぜ春に採用がうまくいったにも関わらず、夏前に人手不足に陥るのか。その原因と具体的な対策について、わかりやすく解説します。
目次
春採用の落とし穴:「隠れ退職」のリスク
春の繁忙期に向け、企業や店舗では多めにスタッフを採用する傾向があります。
例えば、本来週3日勤務で3名採用すれば足りるところを、6名採用するようなパターンです。
するとどうなるか?
シフトが薄く分散され、1人あたりの出勤日数は週1.5日。
スタッフは**「思ったより稼げない」**と感じ始めます。
すると水面下で何が起きるかというと、スタッフが他のアルバイト先を探し始めるのです。
しかも、すぐには退職の意思を伝えません。
次の仕事が決まってから、突然「辞めます」と言ってくる。これが**“隠れ退職”**です。
こうしたスタッフが何人か重なると、ある日突然、人手が足りなくなってしまいます。
「隠れ退職」を防ぐためにできる2つのアプローチ
① スタッフへのアプローチ
1. 事前のシフト調整説明
新人スタッフには、最初から以下のように説明しておきましょう:
「3月~5月は新人が多いため、希望通りにシフトに入れないことがありますが、6月以降は調整しますので、安心してください」
この一言で、離職リスクが大きく下がります。
2. 研修時間の分割で“出勤感”を演出
例:
通常 4時間×5日=20時間の研修 → 2時間×10日 に分割
出勤日数が増え、「自分はちゃんと働いている」という実感を持ってもらえます。
特に入社直後は短時間でも負担に感じないため、満足度が高くなります。
3. 1か月後の1on1面談で“本音”を引き出す
雑談の中で退職意向を探るのではなく、明確に「面談します」と伝えて行うことで、スタッフも真剣に向き合い、本音を話してくれる可能性が高くなります。
② 会社・店舗側のアプローチ
1. シフト枠の拡大=離職の抑止策
隠れ退職が発生すれば、再び採用&研修コストがかかります。
▼コスト試算(例)
- 採用単価:40,000円/人
- 研修時間:20時間 × 時給1,200円 = 24,000円
- 合計:64,000円/人
3人辞めれば、192,000円の損失です。
一方、一時的にシフト枠を広げることでスタッフの不満を減らせるなら、そのほうが長期的に見て圧倒的に効率的です。
まとめ:春採用の“あと”が重要!
✅ 春に採用できたからといって油断しない
✅ シフトの減少は「隠れ退職」を招く
✅ スタッフへの丁寧な説明・面談・研修設計がカギ
✅ シフト拡大もコスト削減につながる可能性あり
6月以降も安定した人員体制を維持したい企業・店舗様へ
当社では、春採用後の離職防止ノウハウを豊富に蓄積しています。
シフト設計・定着支援・面談フォーマットなど、具体的な施策のご相談も可能です。
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